上から読んでも下から読んでも同じ…というのを短歌で書いてみました。
なるべく短歌らしい雰囲気になったものを三首発表します(たいてい謎の呪文のようになってしまうので…)。
◆
往く波はもと月通う恋の身の憩う夜書きつ友は皆悔ゆ
ゆくなみは もとつきかよう こいのみの いこうよかきつ ともはみなくゆ
◆
◆
消えゆきて笑みのみ残す別れなれ交わすこの身の見えて消ゆ駅
きえゆきて えみのみのこす わかれなれ かわすこのみの みえてきゆえき
◆
◆
遠ざかるげに悲しげと見切る春君とげし中逃げる風音
とおざかる げにかなしげと みきるはる きみとげしなか にげるかざおと
◆
◆
冬の待つ庭の富むなり朝顔がさ有りなむとの我(わ)に妻の云ふ
ふゆのまつ にわのとむなり あさがおが さありなむとの わにつまのゆふ
◆
最近のコメント