「東京は雨」と書く。雨けむる日の窓の孤独を伝えるメール
お互いを戸籍で縛る愛でさえ愛のひとつに数えたき愛
運命は流転しているのだろうと思う 小さな呼吸きくとき
人ひとり為しうるだろう過ちを書き新聞の活字が踊る
みじん切りにされても葱は葱である。我は二つに切られれば死ぬ。
平和維持軍の轍が赤く染み「仕方がないさ」というひとりごと
今生きていることのみを事実とし眩惑都市の地下を這いずる
幸せな結婚だったとは言わず横向く幼なじみの可憐
小児科の小部屋の窓のカーテンの揺れる影踏み遊ぶスリッパ
歩けども歩けども身を沈ませて死ねない浅瀬しかない純愛
二児の父。その他いろいろ。
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